豊かな音楽 豊かな人生

音楽好きのおっさんが、音楽について綴っています。

DIR EN GREYという化け物

皆さんの好きなバンドやアーティストは誰ですか?

 

 

私は複数のバンドを愛していますが、

中でも一番好きなバンドは DIR EN GREY

ヴィジュアル系が好きな人なら絶対知ってるモンスターバンドです。

ではDIRのなにが凄いのか、今回はそんな話をしていきたいと思います。


近年のヴィジュアル系バンドは、ほとんどがDIRの影響を受けております。

と言うか、今のヴィジュアル系の流れを作り上げたのはDIRなのです。

ではその「流れ」とはいったい何なのか?


1.グロキモいメイク

今のヴィジュアル系って、見た目が怖いと言うかキモいと言うか、

めちゃくちゃ悪役メイクをしてるバンドが大多数なんですよね。

で、この悪役メイクを一番最初にしだしたのがDIRのボーカル京なのです!

昔のヴィジュアル系はキレイに見せるためにメイクをしていましたし、

京でさえデビュー当時はキレイに見せるためのメイクをしていたんです。


が、


ある時を境に突然京が顔中ピアスだらけ、白いカラコン、目の周りは黒く塗り潰すといった悪役メイクをして登場!

この悪役メイクに各種雑誌は相当な賑わいを見せました。

当然ファンは注目し、ファンでない人までもが注目し始める始末。

見たこともないメイクにヴィジュアル好きの人達が大いに盛り上がったのです。

これがきっかけでヴィジュアル界では悪役メイクが大流行!

それからというもの、みんなこぞって悪役メイクをするようになっていき、

それは今現在に至るまで受け継がれているわけです。

 


2.曲の構成

昔はシャウト曲とメロディアスな曲とは当然別物で、

シャウト曲はAメロ・Bメロ・サビ全てがシャウト一辺倒で構成されていましたし、

ロディアスな曲も同じように最初から最後までメロディアスな感じで構成されていました。


が、


DIRがこの構成をぶっ壊したのです。

Aメロ・Bメロはシャウトしまくりのくせに、

サビになると曲調が一変しメロディアスに聞かせてくるんです。

このAメロ・Bメロ→シャウト サビ→メロディア

という曲の構成は今でこそありふれたものとなっていますが、

DIRがこの構成の曲を出すまではあり得ないものでした。

 

激しい曲は最初から最後まで激しく!

 

というのが当時のスタンダード。

 

サビ以外は激しく、サビはキレイに

 

という今のスタンダードはDIRが作り上げたもの。

「脈」という曲でその片鱗が見え始め、

「Berry」を経て「FILTH」で完全にその構成が確立されました。

それからというもの、どのバンドもこぞって真似をし始め今に至るというわけです。

 


3.シングルの選曲

シングルの一曲目にゴリゴリのシャウト曲を持ってくる。

これもDIR発祥の文化。

昔はシングルの一曲目と言えばメロディアスかバラード。

これが常識でした。

理由は簡単で、やっぱりみんな売れたいんですよね。

一曲目にシャウト曲を持ってくるのとメロディアスな曲を持ってくるの、

果たしてどちらが売れるでしょう?

答えは当然メロディアスな曲です。

なぜなら一般人にも買ってもらえる可能性があるから。

ゴリゴリのシャウト曲を一般人が聞くと思いますか?

聞きませんよね?

ならメロディアスな曲やバラードなら聞くと思いますか?

気に入ったら聞きますよね?

CDは売ってなんぼなので、この差が非常に重要なんです。

少しでも売れる可能性がある方を一曲目にもってくる、至極当然の選択。

しかしDIRは違いました。

そんな可能性を完全無視してゴリゴリのシャウト曲をシングル一曲目にもってきたのです。

これも当時は相当衝撃をうけましたね。

だって昔はシャウト曲ってアルバムに2~3曲入ってるくらいの扱いだったんですよ。

もしくはシングルの2曲目。

あくまでもサブ的ポジションだったんですが、

DIRがシングル曲としてリリースして以来メインポジションに昇格。

これまたみんなこぞって一曲目にシャウト曲を持ってくるようになったんです。

 


今では当たり前となっているこれらのことは、

全てDIRによって作り上げられたもの。

DIRほどヴィジュアル界に影響を与えたバンドはいません。

ヴィジュアル界のカリスマと言っても過言ではないでしょう。

そんなDIRを私は心から愛しており、

唯一全てのCDを購入し続けているバンドなのです。

もしDIRが解散してしまっても、私は生涯DIRのファンでい続けるでしょう。

生涯DIRの曲を聞き続けるでしょう。

ここまで愛することのできるバンドと巡りあえて、私はとても幸せです。


皆さんはどうですか?

生涯追いかけ続けると決めたバンドはいますか?

ヴィジュアル系との出会い

みなさん、音楽聴いてますか?

 

私は大の音楽好き。

子供の頃から近くに音楽があり、40歳手前になった今でも音楽と共に生きています。

いい年して歌を口ずさみながら涙することもあります。

わずか4分くらいの中に色んなドラマや心模様、感動や悲哀が描かれている。

わずか4分くらいの曲から、映画1本分のシナリオが思い描ける。

音楽ってすごいですよね。

そんな私はヴィジュアル系を中心に、J-POPやらミクスチャやらアイドルやら、

良いと思った歌はジャンルを問わずに聴いています。

でもやっぱり一番よく聴くのはヴィジュアル系

 

40手前のおっさんがヴィジュアル系かよ!

 

なんて言われたりもしますが好きなものは仕方ありません。

年齢なんて関係ない、自分が好きなものを聴けばいいじゃないですか。

そんな私がヴィジュアル系と出会ったのは高校2年の時でした。

忘れもしない、友人が半ば強引に黒夢のアルバム 「FAKE STAR」 

を私に渡してきたことが全ての始まりなんです。

その時はヴィジュアル系にまるで興味がなかった私なので

ずっと借りることを拒否していたのですが、

 

「いいから! 黒夢最高やから! 聞けコノヤロー!」

 

と強引に貸してくれたわけですよ。

その結果……


黒夢最高!!!


もうすっかり黒夢の大ファンになってしまいました。

衝撃的でしたね。

CDをコンポに入れ、流れてきた曲は

アルバムのタイトルチューンでもある「FAKE STAR」。

この1曲を聞いただけで私の脳に電撃が走り抜けたごとく、

これまでにない感動を覚えたことを今でも鮮明に思い出せます。

それまではJ-POPの中でもいわゆる売れている曲しか聞いていなかったんですが、

J-POPっていかに上手く綺麗に歌を歌いあげるかってことが重要なんですよね。

聞いていて心地の良い歌声とメロディー。口ずさみやすいキャッチーさ。

そういった曲が世の中に溢れていましたし、

私もそんな曲に夢中になっていたんです。

 

が。

 

黒夢を聞いて私の考えは一変しました。

綺麗なだけが音楽じゃないんだ!

荒れ狂う楽器たちに声を枯らして叫び倒すボーカル、こんな表現方法があるんだ!


音楽ってこんなに自由だったんだ!!


この時ある種の悟りを開きましたね。

当時の私は、音楽とはこうあるべきだ、という固定観念に縛られていたんです。

ですが実際は、私が考えていたよりももっともっと音楽って自由なもので、

どこにも正解なんてないし、誰にも正解なんて決められない。

そんな大事なことに気付かせてくれたのが黒夢

私にとって今でもとても大切なバンドです。

ちなみに黒夢で1番好きな曲は、ベタですが「少年」ですね。

悲しみや苦しみ、葛藤や不安などの少年心理が曲全体で見事に表現されています。

もう20年以上前の曲なんですが、今聞いても古臭さなんて微塵も感じません。

まぁこれはめちゃくちゃ有名な曲なので知ってる人も多いでしょう。

2番目に好きなのは「Sick 1997 Brust Version」。

こちらは「1994-1998 BEST OR WORST」に収録されてる曲なのですが、もう最高過ぎます。

これを初めて聞いた時、あまりにも良すぎて思わず笑ってしまったくらいですから。

元々は「Cruel」に収録されていた曲だったんですが、嬉しいことに再録してくれたんですねー。

原曲もかなり好きでしたが、再録の方が圧倒的に好き。

ここまで化けた再録を私は他に知りません。

ヴィジュアル系好きならこの2曲は是非とも聴いてもらいたい。

私はこうして無事黒夢にハマり、他のヴィジュアル系にも手を広げていき、

今現在に至るというわけです。

 

皆さんはどんな音楽が好きですか?

音楽を聴いて豊かな時間を過ごしませんか?